◆2019年 天皇杯敗退 ジャイアント・キリングですましていい試合だったのか?

試合レビュー
こりもです

衝撃です。さすがにありえない!なんと2回戦敗退で2019年天皇杯は終了。 それも相手は大学生です。ここ数試合のチーム状況や結果でもさすがに・・・と思っていたのですが、まさかの敗戦。 それも 0-3 点をとれずに複数失点とチーム状況の不安が一気に上がってしまいました。
ニュースではジャイアント・キリングという言葉が並びましたが、果たしてこの言葉で済ましていい試合だったのでしょうか。 ジャイアントキリング=番狂わせですが、このスコアをみると本当に「番狂わせ」という言葉が使えるチーム状況なのか。。 さすがに危機感を感じます

2019年 グランパスの天皇杯を振り返ります
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2019年天皇杯2回戦 鹿体大戦 結果

試合前コメント

風間監督

勝たなくてはいけない。しっかりと気を引き締めてやりたい。
力をつけてきている選手がいるので。そこはしっかりとやっていってもらいたい。
選手たちからはすごくやる気を感じるし、試合を見据えてやってくれていると思います。
うちには大きい試合も小さな試合もないので、天皇杯も一つひとつ全力でやっていきたい。
ワンランク上げていかなくていけないのは、一つは球際にもっと厳しくいくこと、もっと近くまで寄せること。それからもう一つは、できているところでもあるんだけど、相手にボールを触らせないこと、相手に体を触らせないこと。
赤崎選手
先制点を簡単に入れられると難しい試合になると思いますが、最後に勝てていればいいので。チームは今、勝てていない状況ですが、そこは引きずらずにやれたらと思います。アマチュアが相手だと思ってプレーすると難しい試合になると思うので、しっかりとこちらから攻めにいきたいですね。得点を取って、冷静に試合をコントロールしたい。
金井選手
自分たちのアピールも大切だけど、カップ戦だから次につながないといけない。だからしっかり勝つ、その次に圧倒する
榎本選手
時間は別に、それよりも試合に出たい、サッカーがしたいです
千葉選手
注意して戦う試合にはなる

(戦況)
2019/7/3
天皇杯 2回戦
名古屋 0 vs 3 鹿体大 (LOSE)
@パロマ瑞穂スタジアム
雨 / 24.2℃
観客数:2462人

九州の名門 鹿屋体育大をホール瑞穂に迎えた天皇杯2回戦。鹿体大は過去には元日本代表の坂井 達弥(山形)や、横浜フリューゲルスなどでも活躍して福岡の監督なども務めた前田 浩二氏が所属したチームで天皇杯は6年ぶりの出場でジャイアントキリングを狙っている

またグランパスは直近リーグ戦での不調をこの試合で振り払うことができるか? またリーグ戦に出場できていない選手達が成長した姿をみせてくれるか注目でした。

右サイドからマテウス選手が攻撃の形をつくるも、名古屋はミスが目立ち、攻撃時にも相手を崩す形を作れず決定機に結び付けることができない一方で、序盤から鹿体大が積極的にゴールに迫り多くの決定機を作る。前半はスコアレスで終了

後半早々 失点。相手選手の右サイドからの思い切ったシュートが櫛引選手にあたりコースをかえてゴールに吸い込まれる。
反撃に出る名古屋もマテウス選手、相馬選手を中心に相手ゴールに詰め寄るが決定機もシュートがはずれ決めきることができない
65分に途中交替で入った選手に2分後にペナ左から思い切りのよいシュートを放たれ追加点を奪われる
ボールを保持しながらゲームを支配したい名古屋はリーグ戦同様 ゴールに直結するプレーができず、81分に何と失点。 3点のビハインドとなってしまう。

2019年天皇杯 鹿体大戦 出場メンバー

スタメンベンチ
GK武田GK渋谷
DF櫛引DF藤井
DF千葉DF宮原
DF吉田MF伊藤
DF金井
(63分OUT→前田)
MF榎本
MF小林FW大垣
MFマテウスFW前田
MF秋山
(46分OUT→伊藤)
  
MF相馬  
FW杉森  
FW赤崎
(72分OUT→宮原)
  
※これまでグランパスを見てきた中で、もちろん期待も入っての感想ではありますが、こんな大敗するメンバーでもないのではと思います。逆にリーグ戦ではなかなかでれないこのメンバーでこの結果はある意味ショックです。今のリーグ戦メンバーを脅かすほどに、普段のトレーニングで成長・進化していることを期待していた分ショックも大きいです。
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コメントから振り返る 2019年天皇杯

鹿体大戦後 監督コメント 「怯えていた。どことやっても勝てない」

天皇杯 JFA 第99回全日本サッカー選手権大会 第2回戦 鹿屋体育大学戦後 監督会見
(INSIDE GRAMPUS)

※「今の僕を見てくれればわかると思うが・・・」のところでかなり憤りを感じているようなコメントです。1対1で負けていたとのコメントも印象的ですが、プロとして心技体(闘う頭と体と技術)や覚悟、厳しさがない選手がいると。

風間監督の目指すサッカーはこれまでのコメントから見るとスペシャル、優秀な選手の集合体で各々がピッチ上で質の高いレベルのプレーを行うことを求めています。ただこの結果では、本当にそれだけでいいのか?という感じにもなります。 グランパスに入団するということはそれぞれ学生時代に飛びぬけた能力を示してきた選手ばかりで、普段より高いレベルでトレーニングをしてきている選手達です。大学チーム相手に個人で負けるということ自体考えられないことです。このレベルで個々の問題というコメントも理解しづらいところです。 何か今のチームに問題があるのでは?と思うのは当然でしょう。

(一部抜粋)
<総括>
 
今日のチームのパフォーマンスでは、どことやっても勝てない。我々の選手はなにか怯えているように見え、1対1で負けていては話にならない。厳しいプロの社会で生きていく上で当たり前のこと。そこのところを本当に理解してもらわないと困る。

Q.アマチュアとの対戦。気持ちが大切だといわれる
 
気持ちの部分というより、もう完全に1対1で何度も負けていた。心技体というものを子どもたちが見て「この人たちはプロなんだ」と思わせるものですが、その部分ですでに負けている選手がいた。これは寂しいこと。足先だけでやり、自分たちの本当に丁寧なプレーを出せずに怯えたプレーをたくさんしてしまった。これは本当にやってはいけないこと。今日の試合で、やってはいけないことがあまりにも多すぎた。
 
Q.前半から押し込まれハーフタイムも指示は?
 
今の僕を見ればわかると思いますが、そこのところの発奮を促しました。一つずつのところ、細かいところのプレーに対しても言いましたが、正直、前半を見てわかる通り「闘う頭と体と技術」、これをもって全身全霊で闘うということが欠けすぎていました。結果的には後半もそれを出してしまった選手が何人かいた。やっぱりそこのところが本当の勝負なので。厳しい中で二度とこういうプレーが1回でもないようにやってもらわなければならないですし、我々が戒めなければいけないなと思います。
 
Q.「闘うところ」をどう伝える?
 
我々も昔はサッカー選手でしたし、明日食べられるかどうか、それが毎日の一個一個のプレーがすべてなので、そこまで我々で何かを変えることはできません。ただ、厳しい社会を作っていくことが我々の仕事なので、そこのところをもっとはっきりさせなければいけない。

鹿体大戦後 選手コメント 

吉田選手「闘えていなかった」

闘えなていなかった
ゲームを 監督にも「怯えていた」と言われ、闘えていなかった。基本的なところができていなかった試合だったと振り返っています。球際でもシンプルに負けていたと。
・一つひとつのプレーに魂がこもっていなかった
・自信を持ってプレーできていなかった
相手を考えてもプロの選手の言葉とも思えないものです。相手を見て油断をしていたのか、リーグ戦でも上手く行っていないところからチームに何か迷いがあるのでしょうか。どちらにしても非常に問題です

サッカーに対する姿勢が甘かった
闘う気持ちが足りなかったからなのか、試合中にも「ハマっていないな」、「うまくいっていないな」というのは感じていたとのこと。だからまた自信をなくすと完全に負のスパイラルです。
やるべきこと「シンプル」「自身を持って前を向いて」「ハードワーク」「ゴールに向かっていく」ができなかったとその理由について語っています。
 
出ていない選手たちの想いも背負って
この敗戦を受けて「試合に出ていないメンバーに対して申し訳ない気持ちが強い」と天皇杯が終わってしまったことについて反省の言葉を口にしていますが、もちろんこれで今シーズンが終わった訳ではありません。「こういうことが二度と起きないように。今は前を向く」との言葉。 正直痛々しくも感じます。
 
文中にも書きましたが、痛々しく感じるコメントです。「シンプル」「自身を持って前を向いて」「ハードワーク」「ゴールに向かっていく」「姿勢が甘かった」とトップリーグで闘う選手の言葉とは思えない言葉が並んでいます。ここ最近の試合に加えて完全にこの試合の結果で自信をなくしてしまっているとしか思えません。吉田選手も普段から「もっと上手くなりたい」と語っている選手です。技術という簡単ではない、すぐに結果として現れない課題に向きあっていることも自信をなくしている原因かもしれません。先が見えない悩みは怖いですから、チームとして何かしらの改善が必要なのではないでしょうか。

赤崎選手「簡単にボールを失ってしまった」

いい距離でやれていなかった
ゲームの振り返りで「距離感があいてしまったことで、ペースをつかめず 自分達のミスで相手にペースを渡してしまった」そのことで
・取られた瞬間に相手をフリーにさせカウンターを受けた
・後ろを向いてプレーすることが多く、相手にとって楽な状況をつくってしまった
と、この結果の原因を語っています。

簡単にボールを失ってしまった
なぜそうなってしまったか 以下のように状況を語っています。

①ボールを大事にするあまり、後ろ向きになってしまう
  (このチームでよくあること)相手からボールを隠すために後ろ向きでプレーしてしまう
  ↓
 いいタイミングで前を向けない、厳しいタイミングで前に入れてしまうことで簡単にボールを失う
  ↓
 意図的に相手を動かしながらボールを回すことができなかった、リスクマネージメントができなかった

②チームとして無駄な上下動が多く、そこで体力を失ってしまった

吉田選手同様。基本的なことに言及しています。確かに我々も感じる「取られないこと」が優先されるプレーの時は前にボールを運べないことが多いですね。その分 遅攻になり、無理な進入でボールロストしカウンターという形はここ数試合何度みたことでしょう。監督の求めることが裏目に出てしまっているのでしょうか。 サッカーの基本である「ゴールを奪う」ことよりも選手達の頭を「取られないこと」が占領しているのではないでしょうか。監督の考えるサッカーを追及するにあたって大きな課題です。各々が圧倒的な技術と自信を持たないと難しいものなんだと改めて思ってしまいます。

他 選手コメント

【秋山選手】
「自分たちの距離感がうまく取れなくて、広かった」
 
【千葉選手】
「相手の間、間でうまくポジションを取れなかった」
 
【マテウス選手】
「自分たちのパフォーマンスがひどく、悪かった」

相手監督コメントから振り返る鹿体大戦 

対名古屋

鹿体大 塩川監督 コメント
試合は受け身にならずにチャレンジしていこうということで、前半始めの方は押し込まれるシーンが多い中でも、自分たちのサッカー、ボールをつないで前に出ていく部分は少しずつ出せました。その中で後半にチャンスがあるかなと思って、ジャイアントキリングを起こすゲームは、絶対に思い切り打ったシュートやドリブルなど、チャレンジしたところで得点が入ることが多いと僕は思っていたので、ハーフタイムには「思い切っていこう」という指示は出しました。それが本当に後半の頭にああいった形で、思い切り強いクロスを入れたら当たって入ったと。そういう部分で選手全員が気持ちを見せられた。

しかし名古屋の攻撃は鋭く、決定機もバーに当たって助けられた場面もありましたが、最後にみんなが粘り強く守った結果がゼロに抑えられた要因だと思います。今年の運を全部使い切ったかなと思うくらいですけど、集中した良いゲームができた
昨日ビデオを見て選手たちに任せたと。選手たちがいろいろ考えて、ゲーム前にメンバーでコミュニケーションをとりながらやった結果
気持ちで体力を絞り出した部分が大きかったのかなと思います。本当に最後までみんなが走り切ってくれたと思っています。


※ここ数試合の相手コメントと同じです。 「粘り強く守った」「思い切って」「集中できた」「走りきる」「気持ち」という言葉がどのチームも出てきます。 結果から見て技術では相手のこういった要素に勝つことができないのが現実なんでしょう。ただ毎回同じような言葉が相手から聞こえると「いい加減なんとかならないのか?」「気持ちでそこまで負ける?」なんて思ってしまいます。このままだとどことやっても厳しいような気がします。

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レビュー記事に見る2019年天皇杯

※「ジャイアント・キリング」という言葉に加え サポーターの反応について取り上げクラブの危機的状況を示した記事が多くなっています。

レビュー記事一覧

◆グラ、学生相手に無様3失点 まさかの初戦敗退…サポーターも落胆
(中スポ)
※赤っ恥だ。格下の大学生を相手に0-3の完敗。天皇杯で大学チームに敗れたのはクラブ史上初めてだ。ボロボロの内容で歴史的敗戦

◆赤崎、地元鹿児島の代表に屈辱
(中スポ)

◆「恥を知れ!!」「プロ失格」大学チームに惨敗の名古屋。公式SNSにはサポーターから辛辣な反応が次々と…
(サッカーダイジェスト)
※結果にサポーターも黙ってはいなかった。辛らつな反応が…。
「恥を知れ!!」「学生に惨敗…はずかしい~」「プロ失格」「恥」「大反省ね」「全員クビ、もちろん監督もだ」など、サポーターの怒りや落胆の気持ちが次々と寄せられた。

◆大学生にジャイキリ許した名古屋、試合中から公式アカのリプ欄大荒れ…闘莉王並み“闘将待望論”も
(ゲキサカ)
※ツイートでは元OBで現京都サンガF.C.のDF田中マルクス闘莉王のような闘将が必要なのではといった意見が投げかけられている。

◆まさかの3失点完封負け…名古屋の風間監督「完全に1対1で負けていた」
(サッカーキング)
※名古屋はなかなか主導権が握れず、前半をスコアレスで折り返した。後半に入ると、鹿屋体育大学が立て続けにゴールを生み出し、名古屋は0-3で敗れた

◆波乱の天皇杯。名古屋、札幌らJ1勢4クラブが敗退…3回戦の対戦カードも決定
(GOAL.COM)
※名古屋グランパスが鹿屋体育大学に0-3と完敗したほか、北海道コンサドーレ札幌、湘南ベルマーレ、松本山雅FCらJ1勢が2回戦で姿を消す波乱があった。

◆【名古屋vs鹿屋体育大学】レビュー:“大学生相手に完敗”という惨敗。名古屋は今季の底を打ったか。
(赤鯱新報)

過去6年間の天皇杯結果

 結果敗戦相手敗戦スコア
2018年3回戦敗退サンフレッチェ広島1-4
2017年4回戦敗退セレッソ大阪0-1
2016年2回戦敗退AC長野パルセイロ0-1
2015年2回戦敗退FC町田ゼルビア0-1
2014年ベスト8清水エスパルス2-2(PK)
2013年2回戦敗退横浜F・マリノス0-0(PK)


【ダイジェスト動画】


動画元:JFATV


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