◆2019年シーズン序盤 劇的に改善された守備 その要因をデータから考えてみた 

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こりもです

代表ウィークに入り2週間 グランパスの試合がなく、非常に寂しい思いをしている今日この頃。 相馬選手や菅原・伊藤選手の代表での姿をみて輝かしい将来を想像しながらその寂しさを埋めてはいますが。

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失点から見る2019年シーズン 序盤戦

ザルと呼ばれた守備の変貌

代表ウィーク前の2試合は多くの課題が見つかったものになりましたが、今シーズンこれまでは新加入選手もそれぞれの能力をフルに発揮し、負けないチームへと変貌を遂げていますね。

14節を終えたリーグ序盤の戦績は7勝3分4敗(4位)とまずまずの結果を残しています。グランパスは皆が知るように超攻撃サッカー、得点を軸とした考え方のサッカーです。しかしリーグ序盤のその結果を引き寄せている要因としては何といっても大きく減った失点数ではないでしょうか。昨年までは「守備崩壊」「ザル」と言われた守備陣から大きく変貌を遂げています

何が大きく変わったのかデータを元に今シーズンの序盤戦を見てみましょう。

データから見る昨年からの変化

・失点数が昨年の44%

・クリーンシート(失点ゼロ)は昨年の3倍。
 (昨シーズン全試合で7試合へ残り1試合)

・DFの競争激化でのレベルアップと固定化

・攻守の一体化(連動性)運動量と連携

・後半の失点が大幅に減少

・非シュートを含む危機的状況の減少

・ホームで失点しない

・ボール奪取(タックル、インターセプト)の増加

勝敗・失点数・DF布陣

【2019年シーズン】(~14節)

14節時点 (7勝3分4敗)  4位

12失点 0.85点/1試合 (クリーンシート 6試合)

ホームでの失点数 1点(6試合) 0.2点/1試合

主なDF陣
DMF シミッチ、米本
DF  吉田、丸山、中谷、宮原、和泉

 

【2018年シーズン】(~14節)

14節時点 (2勝3分9敗) 18位

27失点 1.92点/1試合 (クリーンシート 2試合)

ホームでの失点数 8点(6試合) 1.3点/1試合

主なDF陣
DMF 小林、ワシントン(アーリア)
DF  ホーシャ(怪我で離脱)、櫛引、新井、宮原、菅原、秋山、和泉

 

昨シーズンの14節までのデータと比べると その差は明らかで失点は半分以下。昨シーズンは1試合あたり必ず2点取らないと勝てない状況でしたが、今シーズンはクリーンシート数にもあらわれている通り、1点取れば勝てるという状況になっているということです。もちろん得点も昨年12点→22点と失点同様大幅に改善されていることも関係はしていますが、勝敗に直結する数値になっていることがわかります。

また選手も中盤で運動量が豊富でボール奪取能力に優れた選手(米本、シミッチ)が加入することで 前線~最終ラインまで連動した守備を行うことができている。

DF陣も千葉選手が入るなど選手層が厚くなりチーム内競争が激化しレベルが上がる。また出場選手の故障や出場停止もなく固定化できており、連携面の強化も進んでいる。

 

【参考 2018年シーズン】
34節時点 (12勝5分17敗) 15位
59失点 1.82点/1試合 (クリーンシート 7試合)
ホームでの失点 28点 1.6点/1試合

昨シーズンリーグ全試合では途中快進撃を見せ残留を手にするも 1試合あたりの得点が(15節以降)が2.76倍になったことが多きな要因で、失点は15節以降1.6点/1試合と序盤と比べて多少の改善は見られたが、決して堅い守備とは言えるほどの改善は見られなかった。

失点時間(同14節比較)

【2019シーズン】
 前半 6失点(~10分:1点 11分~34分:2点、35分~:3点)

 後半 6失点(~10分:1点 11分~34分:4点、35分~:1点)

前後半の差は無く 共に試合の入りの失点は少ない。前半のラスト10分が要注意

【2018年シーズン】
 前半 11失点(~10分:3点 11分~34分:5点、35分~:3点)

 後半 16失点(~10分:3点 11分~34分:9点、35分~:4点)

昨年との比較では後半での失点が減っていることがわかります。これは後半になってもFW・MFも含めDF陣の運動量が落ちないことが要因でしょうか。
また前後半ともにゲームの入りは失点が少なく集中していることがわかる。しいて言えば今シーズンの前半終了間際の失点が気になるところ。

ボール奪取

 

 項目2019年2018年対昨年(数)対昨年(%)
ボール奪取タックル21.1回18.8回+2.3回112.2%
インターセプト2.9回2.4回+0.5回121.2%

※回数は1試合当たりの数値(14節までの比較)

デュエル・球際の争い、身体を張った守備が多く見られるように。また前線からの守備(プレス)や連動性によりパスコースを限定することでインターセプトの数も増えてきているのがわかります。

対戦相手(対グランパス)の攻撃データ

 項目2019年2018年対昨年(数)対昨年(%)
対戦相手
スタッツ
シュート10.4本13.9本-3.4回75.3%
枠内シュート3.3本4.9本-1.6本66.7%
クロス9.9本15.9本-5.9本62.6%
PK0.1本0.1本0.1本200.0%
PAへの進入9.1回15.1回-6.0回60.4%
オフサイド2.9回4.8回-1.9回59.7%

※回数は1試合当たりの数値(14節までの比較)

非シュートにおいては昨年の約75%とシュート機会を作らせていないことが判る。加えて枠内シュートはそれ以上に大幅に減らせており、フリーもしくは良い状態でシュートを打たせていないことがわかります。

昨年多く見られた サイドの裏を狙われシンプルにゴール前にクロスをあげられてからの失点。今シーズンは非クロス数も大きく減少できており、サイドからのピンチも少なくなっています。吉田選手・宮原選手による両サイドの守備力アップが見て取れます。

PAの進入される回数においても大きく減少しており、しっかりしたPA内でのブロックの形成や、PAの外からのスルーパスやドリブルを許していないこともわかります。PA前でのボランチ2人の激しい守備も大きく貢献しています。

最後に

守備においてここまで良い数値がでてくることを、今シーズン始めに誰が予想できたでしょう。シーズン前の展望では多くのメディアは「守備面の不安」からグランパスの評価も決して高くなかったことを思い出します。

このような大きな変化の要因としては、
・能力の高いDF選手の加入(昨年の丸山・中谷に加え吉田豊の加入は大きい)
・守備力の高いボランチ選手の加入で昨年までの「当たらない守備」からボールを奪える守備へ
・ランゲラック選手の安定
・相手陣内に押し込んでのゲーム展開で最終ラインを高く保てる
・前線からの守備(プレス)も多く運動量豊富で連動性のある守備

風間監督の指導下での技術力の向上や連携強化で、さらに安定感の増した、攻撃に直結する守備の実現が見たい。風間体制3年目の目標であるACL圏内に入るために結果を出さなければ行けないシーズンです。「勝つ」「負けない」サッカーの為にも更に失点を減らして行きたいところです。

※もちろん我がグランパスは攻撃的な面白いサッカーをするチームです。まずは攻撃!なのは大前提ですよね。 

 

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